ヒロイ・オサム。社会学者(災害社会学)。
4月15日、長崎県雲仙普賢岳の噴火や阪神・淡路大震災などの災害を調査し、日頃から備えておくべき防災情報を提言してきた廣井脩東京大学大学院教授が、直腸がんのため死去。59歳。
1946年、群馬県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。その後同大新聞研究所助手となる。80年に同大助教授、92年に同大社会情報研究所教授、99年に同大社会情報研究所長を経て、東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授を務めた。日本災害情報学会理事。防災広報が専門で、災害時の情報や報道のあり方について重要性を説いた。災害下における心理研究や、混乱を避けるための防災知識などについても普及を促し、多くの論文、著作を残した。主な著書に「災害報道と社会心理」「災害情報論」「備えて安心!わが家の防災読本」などがある。