マツイ・ケサコ。作家。
2007年7月17日、第137回直木賞の選考会で、松井今朝子の「吉原手引草」が選ばれた。
1953年、京都府生まれ。早稲田大学大学院演劇学修士課程修了後、松竹に入社。歌舞伎の企画・制作に携わる。松竹退社後、ぴあを経てフリーとなり、演出家の故・武智鉄二に師事。歌舞伎の脚色・演出・評論などを手がけるほか、「マンガ 歌舞伎入門」などの入門書の監修を通じて歌舞伎の啓発活動に取り組んだ。97年に「東洲しゃらくさし」で作家デビュー。同年「仲蔵狂乱」で時代小説大賞も受賞した。2002年に「非道、行ずべからず」、03年には「似せ者」が直木賞候補となっており、今回の受賞作が3回目のノミネートだった。