リチャード・ライト。Richard Wright。ミュージシャン。
2008年9月15日、イギリスのプログレッシブ・ロックの代表的バンド「ピンク・フロイド」の創設メンバーで、キーボード奏者のリチャード・ライトさんが、がんのため死去。65歳。
1943年、イギリスのロンドン生まれ。幼いころからクラシック音楽に関心を持ち、ロンドン音楽大学で学ぶ。建築工芸学校在学中に、ベーシストのロジャー・ウォーターズやドラマーのニック・メイソンらと出会い、グループを結成。65年、これにシド・バレットが加わり「ピンク・フロイド」として活動を開始した。ファーストアルバム「夜明けの口笛吹き」(67年)では、キーボードのほかボーカルの一部を担当。シド脱退後のピンク・フロイドは、サイケデリック路線からプログレッシブ・ロック路線へと転換。世界的ベストセラーとなった「原子心母」(70年)、「狂気」(73年)などの制作に参加した。一時期バンドを脱退したが、後に復帰。05年の慈善イベント「ライブ8」で再結成した際も、メンバーとして演奏した。