ディック・フランシス。Dick Francis。作家。
2010年2月14日、元騎手の作家で、競馬ミステリーの巨匠として知られる作家のディック・フランシスさんが、カリブ海のイギリス領ケイマン諸島の自宅で死去。89歳。
1920年10月31日、イギリスのウェールズ生まれ。馬の飼育を手がける家に育ち、幼少のころから馬に親しんだ。第二次世界大戦中はイギリス空軍に在籍。除隊後、46年からアマチュアの障害レース騎手として活躍し、48年プロに転向。通算350勝以上を挙げた後、57年に引退した。その後、競馬担当記者となり、62年に初の長編小説「本命」で作家デビュー。以後、競馬界をめぐる事件をテーマにしたミステリーなど計42作品を次々とヒットさせ、約20カ国語に翻訳されるなど、幅広い読者層を持つ国際的ベストセラー作家となった。主な作品に「再起」、「出走」、「騎乗」、「査問」などの競馬ミステリー。ほかに自伝「女王陛下の騎手」がある。