ミイケ・タカシ。映画監督。
2010年9月25日、第67回ベネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を競うコンペティション部門に出品され、50分に及ぶ壮絶な殺陣(たて)などで大きな反響を呼んだ、三池崇史監督のアクション時代劇「十三人の刺客」が公開。
1960年8月24日、大阪府生まれ。横浜放送映画専門学院(現・日本映画学校)を卒業後、今村昌平、恩地日出夫監督らに師事し、91年Vシネマ「突風!ミニパト隊」で監督デビュー。劇場映画監督デビューは「第三の極道」(95年)。97年の「岸和田少年愚連隊 血煙り純情篇」で第7回日本映画プロフェッショナル大賞監督賞を受賞。低予算だがアイデアで勝負した作品は、映像のインパクトやバイオレンス描写でカルト的な人気を集め、98年にはアメリカ「TIME」誌でこれから活躍が期待される非英語圏の監督としてジョン・ウーと並びランクイン。「仕事は来た順に受ける」が信条で、バイオレンスからホラー、家族向けのコメディーまで年間4~5本のハイペースで作品を撮り続けている。主な作品に「DEAD OR ALIVE 犯罪者」(99年)、「オーディション」(2000年)、「殺し屋1」(01年)、「ゼブラーマン」(03年)、「着信アリ」(04年)、「クローズZERO」(07年)、「ヤッターマン」(08年)など。 「十三人の刺客」は工藤栄一監督、池宮彰一郎脚本の1963年公開映画のリメーク作品で、江戸末期、残虐非道な暴君を暗殺するために集められた刺客たちがオリジナル版の53人の6倍、300人を超える敵方を相手にする。