ヘンミ・ヨウ。本名、邊見秀逸(へんみ・しゅういつ)。ジャーナリスト、作家。
2011年2月12日、現代詩人の登竜門とされる山口県山口市主催の第16回中原中也賞に、ジャーナリストで作家の辺見庸の初詩集「生首」が決まった。
1944年9月27日、宮城県生まれ。68年早稲田大学文学部卒業。70年共同通信社入社。アメリカ研修留学をはさみ、77~80年と84~87年の2回、計6年にわたる北京特派員時代には、78年度の日本新聞協会賞を受賞した。また、中越戦争の開戦などを報じて活躍したが、中国共産党の機密文書をスクープし、当局から国外退去処分を受けて帰国。以後、ハノイ支局長、外信部次長、編集委員を歴任し、96年退社。この間、91年「自動起床装置」で第105回芥川賞、94年には「もの食う人びと」で講談社ノンフィクション賞を受賞。2004年には脳内出血で倒れ、その後もがんの手術を受けるなど、後遺症や病気と闘いながら執筆を続けている。他の主な著書に「抵抗論」「いま、抗暴のときに」「永遠の不服従のために」「独航記」「屈せざる者たち」「ゆで卵」「不安の世紀から」「反逆する風景」「赤い橋の下のぬるい水」「ハノイ挽歌」など。