ミキ・ミノル。作曲家。
2011年12月8日、日本史をテーマに日本の伝統音楽と西洋音楽を融合させた創作オペラや、映画「愛のコリーダ」(1976年)の音楽などで知られる作曲家の三木稔さんが、前立腺がんのため死去。81歳。
1930年3月16日、徳島県生まれ。東京芸術大学音楽学部作曲科で池内友次郎、伊福部昭に師事。卒業後は舞台やラジオ、テレビの音楽を手掛ける中、日本の伝統楽器の可能性に引かれるようになる。64年、誰にでも親しめる新しい邦楽を目指す「日本音楽集団」の設立メンバーに。70年、初期の10作品を収録したアルバム「日本音楽集団による三木稔の音楽」で芸術祭大賞を受賞。75年には最初のオペラ「春琴抄」を作曲。以後、「あだ」「じょうるり」「愛怨」など、日本の伝統音楽と西洋音楽を融合させた「日本史オペラ連作」9作品を完成させ、海外でも高い評価を得た。他の作品に、尺八や三味線など邦楽器を取り入れたオーケストラ「鳳凰(ほうおう)三連」や、「マリンバ・スピリチュアル」など。