マツイ・フユコ。日本画家。
2012年2月11日、古典的な日本画の技法で「痛み」や「狂気」を描く気鋭の日本画家、松井冬子が、横浜美術館で11年12月17日から12年3月18日まで開催された大規模個展のイベントで、自らの博士論文を講演形式で紹介した。
1974年1月20日、東京都生まれ。女子美術大学短期大学で油彩画を学んだ後、東京芸術大学、同大学院で日本画を専攻。在学中の2006年には「THE BEST DEBUTANT OF THE YEAR アート部門」「VOGUE NIPPON Women of the Year」を受賞。07年には「知覚神経としての視覚によって覚醒される痛覚の不可避」という論文で、女性としては東京芸大史上初めて日本画専攻の博士号を取得。NHKのETV特集で取り上げられたり、11年の第62回NHK紅白歌合戦でもゲスト審査員を務めるなど話題を集め、ネット上では「美人すぎる日本画家」としても知られる。初の大規模個展「松井冬子展 ―世界中の子と友達になれる―」では新作4点を含む106点を展示。3月2日からは、初めてアートディレクションを手がけた映像作品「侵入された思考の再生」も公開された。