ヨネナガ・クニオ。将棋棋士。
2012年12月18日、花形棋士として40年間にわたり活躍した永世棋聖の米長邦雄さんが、前立腺がんのため死去。69歳。
1943年6月10日、山梨県生まれ。56年佐瀬勇次八段(のち名誉九段)に入門し、63年プロ棋士となった。73年の棋聖戦で初タイトル。79年九段。84年度には王将、棋聖、棋王、十段と史上3人目の4冠を獲得し、永世棋聖の称号を得る。93年には49歳11カ月という最年長記録で名人位を獲得し、「中高年の星」と称された。2003年12月に引退するまで通算成績1103勝800敗1引き分け。タイトル獲得合計19期。05年からは、日本将棋連盟の会長を務めるなど、長年にわたり将棋界の発展にも貢献。08年に前立腺がんと診断されてからも治療を受けながら活動を続け、12年1月にはコンピューター将棋ソフト「ボンクラーズ」との対局を行って話題を集めた。著書に「人間における勝負の研究」「人生一手の違い」などがある。