ココンテイ・シンチョウ。本名、美濃部強次(みのべ・きょうじ)。落語家。
10月1日、江戸前の古典落語の名手、古今亭志ん朝さんが、肝臓がんのため、東京都新宿区の自宅で死去。63歳。
1938年、東京都生まれ。5代目古今亭志ん生の次男、兄は故金原亭馬生。57年、古今亭志ん生に入門し、林家正蔵から手ほどきを受ける。古今亭朝太の名で初高座。62年、わずか5年の異例の速さで真打ちに昇進し、2代目古今亭志ん朝を襲名。父志ん生譲りの「火焔太鼓(かえんだいこ)」「唐茄子(とうなす)屋政談」をはじめ、「文七元結」「愛宕山(あたごやま)」「三枚起請」「明烏(あけがらす)」など、古典一筋。志ん生、桂文楽らを継ぐ、テンポと粋と艶のある江戸前の落語を語る、最後の名人と目されていた。また、俳優としても、人気ドラマ「若い季節」(NHK)や、映画「平成狸合戦ぽんぽこ」のナレーションなどで活躍した。