カミカワ・トオル。サッカー審判、日本サッカー協会職員。
1月7日、国際サッカー連盟(FIFA)は、2002年W杯の審判員72人(主審、副審各36人)を発表。日本からは主審として上川徹氏が選ばれた。日本人のW杯審判員は、1970年メキシコ大会の丸山義行(副審)、86年メキシコ大会、90年イタリア大会の高田静夫(主審)、98年フランス大会の岡田正義(主審)に次ぐ4人目で、主審では3人目に。
W杯の審判員は、優秀な審判がそろっている国からでも、選出されるのは各国1人まで。チームと違い、開催国出場枠はない。98年以降の国際試合でのレフェリングがFIFAの調査員によって採点され、最終選考される。日本サッカー協会に登録されている審判は、13万1548人(男子の選手登録者は77万5869人)で、そのなかから唯一のW杯代表審判が上川氏となったもの。上川氏は韓国での開催ゲームで笛を吹く可能性が高い。
1963年、鹿児島市生まれ。小学校3年からサッカー少年に。国立鹿児島高専で3年連続、高専全国大会で優勝。東海大学を経て86年、日本リーグのフジタに進み、FWとして活躍。91年に開始された「Jリーグ審判養成コース」に1期生として入り、3級審判に。94年に1級、98年に国際主審として登録。審判歴は、2002年元日の天皇杯決勝までで545試合。国際試合はアジア杯、世界ユース、W杯アジア予選など42試合。