エリザベスコウタイゴウ。Elizabeth, the Queen Mother。Elizabeth Angela
Margurite。旧名、Elizabeth Bowes-Lyon。イギリス女王エリザベス2世の実母。ジョージ6世妃。
3月30日、イギリス王室のエリザベス皇太后が、エリザベス女王に看取られて、ロンドン郊外のウィンザー城で死去。101歳。
皇太后は、2月のマーガレット王女の死去以後、気落ちして呼吸器系疾患で体調を崩していた。皇太后の死去を受けて、ブレア首相は「皇太后はイギリスの気品と勇気のシンボルであり、国民の誇りだった」と、追悼の声明を発表。
1900年、スコットランド貴族のストラスモア伯爵家に生まれる。23年、国王ジョージ5世の次男、ヨーク公アルバートと結婚。26年、長女エリザベスを、30年に次女マーガレットを出産。36年、アルバート王子の兄、エドワード8世(ウィンザー公)が、離婚歴のあるシンプソン夫人との結婚を選んで退位したため、アルバート王子がジョージ6世として即位し、王妃に。
第二次世界大戦中、ナチス空襲下で国民を鼓舞し、ヒトラーから「ヨーロッパでもっとも危険な女性」と畏(おそ)れられたという。52年のジョージ6世の没後も、「クイーン・マザー(女王のお母さん)」として国民から慕われ、2000年8月4日の100歳の誕生日には、国民の熱狂的な祝福を受けた。