ムラカミ・ヒョウエ。本名、宏城(ひろき)。作家・評論家。
1月6日、戦中派世代を代表する社会評論家として活躍した村上兵衛さんが、肝不全のため死去。79歳。
1923年、島根県生まれ。陸軍士官学校卒業後、近衛歩兵連隊の連隊旗手などを務め終戦。戦後、東大独文科を卒業し、三浦朱門らと第15次「新思潮」に参加、小説家を志す。56年、「戦中派はこう考える」「天皇の戦争責任」を「中央公論」で発表し、論壇にデビュー。戦中派世代の論客として注目され、評論分野で活躍。著書に「国破レテ」「国家なき日本」「繁栄日本への疑問」「守城の人 明治人柴五郎大将の生涯」などがある。