ツチダ・マサアキ。東京証券取引所社長。
1月30日、東京証券取引所の社長で大蔵省銀行局長などを務めた土田正顕さんが、肺炎のため死去。67歳。
1936年、秋田県生まれ。59年東京大学法学部卒業後、旧大蔵省(現・財務省)に入省。89年から92年まで銀行局長、92年から93年まで国税庁長官を務めた。90年に銀行局長として金融機関の不動産関連融資を抑えるために出した「総量規制」の通達が、住宅金融専門会社(住専)を対象に含めなかったたため、結果として、農林系金融機関から住専各社への大量の貸し付けを呼び、巨額の不良債権となったと国会で追及され、退官後に就いていた旧国民金融公庫(現・国民生活金融公庫)副総裁の座を辞任した。証券保管振替機構理事長を経て、2000年東証理事長に就任。01年には東証の株式会社化を実現し、初代社長となり05年度中の株式上場を目指していた。