フクダ・ヤスオ。政治家。
4月7日、福田康夫官房長官の通算在任記録が1259日となり、これまで最長だった故・保利茂を追い抜き、歴代1位に。
1936年、群馬県出身。故・福田赳夫元首相の長男。早稲田大学政経学部卒業後、石油会社に入社し、アメリカ駐在員などを経験。77年に父の秘書官となり、90年の衆院選で初当選。外務政務次官、党外交部会長や副幹事長、経理局長などを歴任し、2000年第2次森内閣で初入閣、内閣官房長官に就任した。低支持率にあえいだ森内閣では「弁明長官」と呼ばれた。小泉政権では田中真紀子前外相の更迭前後から、外交面での存在感を増して「影の外務大臣」とも呼ばれるようになり、イラクへの自衛隊派遣にも強い影響力を及ぼし「影の防衛庁長官」とも呼ばれるようになった。水面下での行動が多い政治手法をめぐって「秘密主義長官」とも呼ばれている。独断専行型の小泉首相の名番頭役として、早くも7月の参院選以降の去就が注目されている。