ノリス・マクワーター。Norris McWhirter。
4月19日、ギネスブックの生みの親として知られるノリス・マクワーターさんが、テニスのプレー中に心臓発作を起こし死去。78歳。
1925年、イギリス・ロンドン生まれ。新聞社の役員の家に生まれ、オックスフォード大学在学中は陸上やラグビーの選手として活躍。その後、「ロンドンイブニングスター紙」、「オブザーバー紙」の運動記者、BBC放送のスポーツ解説者などを務め、56年のメルボルンを手始めに、東京など数々のオリンピック報道を担当した。55年には双子の兄弟ロスとともに世界的なベストセラーとなった「Guinness Book of Records(ギネス・ブック、現Guinness World Records)」を発行、80年代半ばまで編集者を続けた。また、長年BBCの番組で視聴者からの記録に関する質問に答える「世界記録の専門家」として出演し人気を得ていた。右派の論客としても知られ、60年代前半には保守党から選挙に出馬したこともある。