ソーウィン。Soe Win。ミャンマー首相。
10月19日、ミャンマー軍事政権は、キンニュン首相を解任し、後任に国家平和発展評議会(SPDC)のソーウィン第一書記を充てると発表。
1948年生まれ?(非公表)。ソーウィン第一書記(中将)は、2003年8月、キンニュン第一書記(当時)が首相に任命された際、第二書記から昇格。軍事政権の最高実力者であるタンシュエSPDC議長の側近で、国軍内では強硬派に属し、SPDC内の序列はキンニュン前首相に次ぐ第4位。英語も堪能で、実務能力も高いとされるが、03年5月に民主化運動指導者アウンサンスーチーが身柄を再拘束された時に指揮をとったといわれる。今回の首相解任劇では、ミャンマー政府はキンニュンが健康上の理由で引退と発表しているのに対し、隣国タイでは汚職容疑で自宅に軟禁されているとしている。背景には軍内部の権力闘争があるとみられており、ミャンマーの民主化後退が懸念されている。