ノムラ・ケンジロウ。プロ野球選手。
6月23日、プロ野球セ・リーグ広島東洋カープの野村謙二郎内野手が、史上33人目、大卒選手としては7人目の通算2000本安打を達成。
1966年、大分県生まれ。佐伯鶴城高校から駒澤大学へ進学。大学4年生時の88年にはソウル五輪で銀メダルを獲得した。89年、ドラフト1位で広島に入団。走攻守の三拍子がそろった選手として活躍し、95年には打率.315、32本塁打、30盗塁で日本球界でも8人しかいない(2005年7月現在)トリプルスリーを達成。最多安打賞、盗塁王、ベストナインをそれぞれ3度、ゴールデングラブ賞を1度獲得している。プロ入り17年目にして訪れた偉業の瞬間は、4回ノーアウトの第2打席。ヤクルトの川島投手から放った打球は、レフト前にぽとりと落ちた。1880試合で2000本安打達成は、33人中11位のスピード記録。また、6月27日、阪神タイガース元内野手の遠井吾郎(とおい・ごろう)さんが肺がんのため死去。65歳。66年に長嶋茂雄と首位打者争いを演じた好打者。温厚な人柄で、「仏の吾郎」の愛称で親しまれていた。