シンタニ・ミドリ。柔道選手。
9月11日、エジプトのカイロで開催された世界柔道選手権で、薪谷翠が女子柔道初の無差別級での金メダルを獲得。
1980年、和歌山県生まれ。小学生の時に柔道を始め、私立大阪工業大学高校、筑波大学を経てミキハウスに入社。2000年から01年にかけて78キロ超級と無差別級で活躍し、国内外の大会で優勝を重ねた。02年、釜山で開催されたアジア大会の試合中に、左ひざ開放性脱きゅう、前十字じん帯断裂の大けがを負うも、翌03年の大阪世界柔道選手権で奇跡的に復活。今大会は決勝まで4試合すべて1本勝ちで突き進み、決勝ではイギリスのブライアントから左のつばめ返しで1本を奪って優勝した。同選手権において女子無差別級の金メダル獲得は日本初の快挙。なお、日本勢が獲得した金メダルは、薪谷のほかに男子90キロ級の泉浩、男子100キロ級の鈴木桂治の計3個。男女同時開催になって以来、最少タイの結果に終わったが、メダル総数(銀5、銅3)は11個と、前大会よりも2個上回った。