ナガヤマ・タケオミ。松竹会長。
12月13日、戦後の歌舞伎活性化に尽力した松竹会長の永山武臣さんが、急性白血病のため死去。81歳。
1925年、東京生まれ。幼少時より歌舞伎に親しみ、47年松竹に入社。創業者の一人、歌舞伎興行の神様といわれた大谷竹次郎の薫陶を受け、主に演劇制作畑を歩む。十一代目市川團十郎や中村歌右衛門らと歌舞伎史に残る舞台を制作し、60年の歌舞伎アメリカ公演、翌61年の旧ソ連公演を成功させ、歌舞伎による国際交流とその普及に貢献した。84年社長、91年会長に就任。その後も、2001年の十代目坂東三津五郎をはじめとして、02年に四代目尾上松緑、04年に十一代目市川海老蔵、05年に十八代目中村勘三郎、四代目坂田藤十郎らの連続襲名を主導するなど、歌舞伎活性化に尽力。1995年には文化功労者にも選ばれた。