ヤマザキマリ。漫画家。
2010年3月17日、書店員を中心とした各界のマンガ好きが選ぶ「マンガ大賞2010」で、古代ローマと日本の風呂文化をテーマにしたヤマザキマリの「テルマエ・ロマエ」が大賞に選ばれた。
東京都生まれ、北海道育ち。中学2年の冬休みにヨーロッパへ一人旅をし、その時に知り合ったイタリア人に招かれ17歳で渡伊。イタリア国立フィレンツェ・アカデミア美術学院で、油絵と美術史を専攻するも生活が困窮し、漫画を描き始めたという。イタリアで国際結婚した後、日本、中東などでの暮らしを経て、現在はポルトガルのリスボン在住。受賞作は、仕事に行き詰まっていた古代ローマの建築技士ルシウスが、浴槽を通じてなぜかローマと現代の日本を往復し、日本で見た銭湯や温泉のアイデアを取り入れた風呂をローマで作って成功していくという異色の作品。月刊「コミックビーム」(エンターブレイン)2008年2月号から不定期で連載を開始。クチコミで人気が広がり、10年4月号からは定期連載となった。他の作品に「モーレツ!イタリア家族」「ルミとマヤとその周辺」「それではさっそくBuonappetito!」などがある。