ヤマダ・ヨシヒロ。漫画家。
2010年4月18日、朝日新聞社主催の第14回手塚治虫文化賞の各賞が発表され、マンガ大賞は山田芳裕の「へうげもの」が受賞した。
1968年、新潟県生まれ。87年 大学在学中に「ちばてつや賞」入賞作「大正野郎」でデビュー。以後、「考える侍」「しわあせ」を発表。陸上10種競技を描いた92年の「デカスロン」は大ヒットとなった。他の作品にマイナーリーガーからはい上がり、メジャーリーグで活躍する日本人選手を描いた「ジャイアント」などがある。受賞作となった「へうげもの」は、立身出世を目指しながら、茶の湯と物欲に魂を奪われる安土桃山時代の武将茶人、古田織部を描いた人気漫画で、2005年に「モーニング」で隔号連載がスタート。「へうげもの(ひょうげもの)」はひょうきんな男の意味で、茶の湯の名品に心奪われる織部を指す。「へうげもの」のヒットをきっかけに09年4月からは読売新聞の文化面で「山田芳裕の茶道具愛」の連載も始まった。