マツモト・タカヒロ。ギタリスト。
2011年2月13日、第53回グラミー賞授賞式が行われ、人気ロックバンド「B'z」の松本孝弘とアメリカのギタリスト、ラリー・カールトンとの共作「テイク・ユア・ピック」が最優秀ポップ・インストゥルメンタル・アルバム賞を受賞。
1961年3月27日、大阪府生まれ。スタジオミュージシャンなどを経て、88年ボーカルの稲葉浩志とB'zを結成。日本レコード大賞や、日本ゴールドディスク大賞など数々の賞を受賞し、2007年にはアメリカの「ハリウッド・ロック・ウオーク」にアジアのアーティストとしては初めて殿堂入りするなど、日本の音楽界を代表するグループとして活躍。並行してソロとしても活動を続け、1999年にはアメリカの有名楽器メーカー、ギブソン社から世界で5人目、アジア人初となるシグネチャー・アーティストに選ばれ、“TAK Matsumoto”の名前を冠したギターが限定発売された。2003年にはソロアルバム「華」で全米デビュー。04年には海外の有名アーティストとコラボレートしたアルバム「TMG I」でオリコン初登場1位を獲得している。「テイク・ユア・ピック」はギブソン社との縁で、これまでにグラミー賞を3度受賞しているジャズ・フュージョン界の大物ラリー・カールトンと共演が実現したアルバムで、日本でもインスト作品としては異例のオリコンチャート初登場2位を記録するなど、好調な売り上げを記録していた。
これまでにグラミー賞を受賞した日本人は、グラフィック・デザイナーの石岡瑛子(1987年、最優秀アルバム・パッケージ賞)、坂本龍一(89年、最優秀映画/音楽アルバム賞)、シンセサイザー奏者の喜多郎(2001年、最優秀ニューエイジ・アルバム賞)、太鼓奏者の中村浩二(08年、最優秀ニューエイジ・アルバム賞)の4人。