ワダ・アツシ。アニメーション映画監督。
2012年2月18日、第62回ベルリン国際映画祭の短編部門で和田淳監督による7分間のアニメ作品「グレートラビット」が最高賞に次ぐ「銀熊賞」(審査員賞)に選ばれた。
1980年、兵庫県生まれ。アニメ制作は2002年ごろから独学で始めていたという。04年に大阪教育大学教養学科芸術専攻美術コースを卒業、10年に東京芸術大学大学院映像研究科アニメーション専攻を修了した。宮沢賢治の詩を原作とした04年の「蠕虫舞手」が文化庁メディア芸術祭で審査員会推薦作品となったのをはじめ、05年「鼻の日」がノーウィッチ国際アニメーション映画祭短編部門でグランプリ、07年「そういう眼鏡」がリオデジャネイロ国際短編映画祭で最優秀若手審査員賞受賞、10年「春のしくみ」が第67回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門に出品されるなど、内外のアニメ映画祭で高い評価を受けてきた。現在は文化庁の留学制度でロンドン在住。「グレートラビット」は、「不服従」がテーマの国際的オムニバスの一作で、フランス映画として制作された。