シブイ・ヨウコ。陸上長距離選手。1月28日、大阪国際女子マラソンで、初めてマラソンに挑戦した21歳の新鋭、渋井陽子(三井海上)が、2時間23分11秒で優勝。01年8月にカナダのエドモントンで開催される世界陸上競技選手権代表の座を確定。渋井のタイムは、初マラソンの記録としては世界最高で、日本歴代4位、世界歴代12位の好記録。
渋井は、スタート直後から5kmを16分40秒前後の速いペースで乗り切り、22km過ぎにスパート。優勝候補のアレム(エチオピア)を突き放して独走し、終盤10kmのスプリットは落ちたものの、最後まで力強い走りで圧勝した。シドニー五輪金メダルの高橋尚子を追いかける新星の登場で、日本女子マラソン陣はまた競争が激しくなるのは必至。
79年栃木県黒磯市生まれ。那須拓陽高校3年でインターハイ3000m5位。全国高校長距離大会5000m優勝。97年、三井海上に入社。同僚の土佐礼子(東京国際女子マラソン2位、世界選手権代表)と組んで出かけた、中国での高地トレーニングで急成長。00年12月の全日本実業団対抗女子駅伝では五輪代表がそろった3区で区間賞を取り、チームの初優勝に貢献。164cm、49kg。