デービッド・リースマン。David Riesman。アメリカの社会学者。
5月10日、現代アメリカの代表的な社会学者で、『孤独な群衆』などの著作で知られる批評家、デービッド・リースマン氏が、ニューヨーク州ビンガムトンで死去。92歳。
1909年、フィラデルフィア生まれ。ハーバード大学卒。弁護士などを経て、シカゴ大学、ハーバード大学などの教授を務める。50年の『孤独な群衆』で、都市型中流階級の行動原理の変化を分析して、一躍知られることとなった。現代大衆化社会においては、「伝統志向型」から、「他人志向型」が支配的になってきたことを指摘した。つまり家族や社会の伝統的な目上・目下関係や、先輩・後輩関係よりも、同級生や同輩との関係を重要視するようになったというものである。その他の主著に、『個人主義の再検討』『何のための豊かさ』『群衆の顔』など。