タカハシ・ヤスナリ。英文学者、東京大学名誉教授。
6月24日、シェイクスピアやベケットの演劇・戯曲を様々な角度から紹介した英文学者の高橋康也さんが、肺がんのため死去、70歳。
1932年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業後、同大学院で英米文学を専攻。マザーグースやルイス・キャロルの研究を通じて、イギリスのナンセンス文学の再評価にも貢献。英文学論集「エクスタシーの系譜」(66年)や、「道化の文学」(77年)、「ウロボロス」(80年)などの文学・芸術論で注目を集めた。日本シェイクスピア協会会長、国際シェイクスピア協会副会長も務め、シェイクスピアの新しいとらえ方、ベケットの翻訳、シェイクスピア戯曲を狂言に翻案するなど、演劇界へ新しい刺激を与えた。