ボブ・ホープ。Bob Hope。本名、Leslie Townes Hope。コメディアン。
7月27日、映画「珍道中」シリーズなどで知られるアメリカの喜劇王、俳優のボブ・ホープさんが肺炎のため死去。100歳。
1903年、イギリス・ロンドン生まれ。4歳のとき一家でアメリカ・オハイオ州に移住。10歳の時にチャップリンの扮装(ふんそう)コンテストで入賞したのがきっかけでボードビルの道に進む。ダンサーを経てブロードウェーの舞台、ラジオなどで活躍し、37年「百万弗(ドル)大放送」で本格的な映画デビュー。40年ビング・クロスビー、ドロシー・ラムーアと組んだ「シンガポール珍道中」が人気を呼んだ。以後「アフリカ珍道中」「アラスカ珍道中」などの「珍道中」シリーズや「腰抜け」シリーズでヒットをとばし、50作以上の映画に出演。アカデミー賞も名誉賞など特別賞を5回授与された。生涯現役をモットーとし、第二次大戦から米軍の慰問に参加。湾岸戦争時にも慰問に訪れた。98年にはAP通信が訃報を流すという失態を演じ、それを見た米下院議員が議会で追悼演説をするという「珍事件」も起きた。