タカダ・ユリ。元主婦連会長。
12月24日、有害食品添加物の追放などに取り組んだ元主婦連合会会長の高田ユリさんが、肺炎のため死去。87歳。
1916年、新潟県生まれ。共立女子薬学専門学校(現・共立薬科大学)卒業。同校助教授などを経て50年ごろから、主婦連に参加し、日用品試験室で商品テストを担当。消費者運動に科学者の目で取り組み、食品の虚偽表示、ユリア樹脂容器の有毒性などを立証。いいかげんで有害な商品の追放を行政、企業に働き掛けた。89年から2年間、主婦連第2代会長を務めたほか、東京都中野区の教育委員や国民生活向上対策審議会、食品衛生調査会などの委員を歴任。日本の消費者運動発展に尽くした。