ジョン・アンジャイン。John Anjain。ロンゲラップ島元村長。
7月20日、ビキニ環礁核実験で死の灰を浴びたロンゲラップ島の元村長で、反原水爆運動に尽力してきたジョン・アンジャインさんが、胃がんで死去。81歳。
1954年3月1日、アメリカがマーシャル諸島ビキニ環礁で行った15メガトンの水爆ブラボーの爆発実験で、ロンゲラップ島などが「死の灰」の被害を受け多くの島民とともに被曝。当時1歳で被曝し、19歳で死亡した息子のレコジさんは、核実験が原因で死亡した被害者とアメリカ政府が唯一認定している。また、この実験では静岡県の遠洋マグロ漁船「第五福竜丸」も被害を受けた。アンジャインさんは、核実験による被害や被害者の窮状を訴え続け、日本でも講演するなど、反原水爆運動に長年尽力していた。