サカイ・ジュンコ。コラムニスト。
8月27日、第4回婦人公論文芸賞(中央公論新社主催)の選考委員会が開かれ、酒井順子のエッセー集「負け犬の遠吠え」が選ばれた。
1966年、東京都生まれ。泉麻人に自作を送ったのきっかけに、高校在学中から雑誌にマーガレット酒井の名でコラム連載を始める。立教大学在学中は体育会水上スキー部に所属。卒業後、広告代理店で3年間のOL生活を経て、執筆業に専念。受賞作「負け犬の遠吠え」は、世間から負けだと無言のうちに評価されていた「未婚、子ナシ、30代以上」の女性を自虐的に負け犬と呼び、人間を勝ち負けで無理やりに分けておもしろがりつつ、未婚・非婚の社会背景を分析。結婚できないオスの負け犬たちも巻き込み、テレビ、雑誌やネット上で大きな話題を呼んだ。他の作品に「快楽は重箱のスミに」「煩悩カフェ」「ごはんの法則」「容姿の時代」「少子」などがある。また、9月8日には、第20回講談社エッセイ賞に選ばれた。