フタゴヤマ・ミツル。本名、花田満。元大相撲力士。
5月30日、大相撲の元大関貴ノ花として数々の名勝負でファンを魅了した二子山親方が、口腔底がんのため死去。55歳。
1950年、北海道生まれ。中学時代はバタフライで将来のオリンピック候補にもあげられる水泳選手として活躍。中学卒業後に第45代横綱である22歳年上の兄・初代若乃花の興した二子山部屋に入門。65年夏場所で初土俵。100キロ程度の軽量ながら、最年少昇進記録を次々と塗り替え、角界のプリンスと呼ばれた。72年秋場所後、大関に昇進。大関在位50場所で2回の優勝を飾ったが、病気や怪我で横綱についに届かず「悲劇の大関」と言われた。81年初場所途中で引退。幕内在位70場所、通算578勝406敗58休。82年二子山部屋から独立して藤島部屋を創設。長男・若乃花(元横綱・花田勝)、次男・貴乃花(元横綱・現貴乃花親方)、貴ノ浪(元大関・現音羽山親方)らを育てた。93年兄の定年に伴い二子山を襲名し、部屋を合併。2004年からは引退した貴乃花に部屋を譲り日本相撲協会の仕事に専念していた。