フクオカ・マサノブ。自然農法家。
2008年8月16日、「耕さず」「施肥せず」「農薬を使わず」「除草せず」に徹する自然農法を提唱し、1988年にアジアのノーベル賞といわれるマグサイサイ賞を受賞した福岡正信さんが、老衰のため死去。95歳。
1913年、愛媛県生まれ。岐阜高等農林学校を卒業後、横浜税関植物検査課、高知県農業試験場などを経て、故郷の愛媛県伊予に帰農。種をまいたあとは自然の力に委ね、農作業を行わない自然農法を、40年近い歳月をかけて確立した。100種類以上の種子を粘土でくるんだ粘土団子を考案し、アフリカのソマリアやインド、アメリカなどで、砂漠の緑化や自然農法の技術指導に取り組み、88年にはマグサイサイ賞「市民による公共奉仕」部門賞受賞。著書「わら一本の革命」は 10カ国語以上に翻訳されている。他の著書に「無」(宗教編・哲学論・実践編)、「自然に還る」などがある。