ナカタ・ヒデトシ。プロサッカー選手。愛称「ヒデ」。175cm、72kg。血液型O型。
6月17日、サッカーのイタリア1部リーグ「セリエA」で、ASローマが最終節でパルマを「3-1」で下し、18年ぶり3回目のスクデット(Scudetto 小さな盾の意。優勝チームは翌シーズン、胸に盾のマークをつける)を獲得。ローマのMFのひとり、中田英寿は、後半34分から交代出場。栄えある「スクデット・メンバー」のひとりとして、優勝の瞬間にピッチに立ち、世界サッカー界で新たな勲章を手にした。
今季の中田は、EU外選手枠に阻まれて出場試合はわずか15試合にとどまったが、5月6日、アウェーでの1・2位直接対決となったユベントス戦で、「2-0」で敗色の濃い後半14分に交代出場。25mのミドルシュートと、同点につながるアシストを決めて「2-2」のドローに持ち込み、ローマの最大の危機を救う救世主となった。
5月30日から開催された「FIFAコンフェデレーションズカップ2001」でも、日本代表戦4試合に出場。6月7日のすさまじい豪雨の下、横浜で行われた準決勝のオーストラリア戦では、相手ディフェンダーが立ち並ぶ壁を打ち抜く、強烈なフリーキックでゴールを奪い、決勝進出の立役者となった。
1977年1月22日、山梨県甲府市生まれ。95年、韮崎高校卒業後、Jリーグのベルマーレ平塚に入団。高校時代から17歳以下、世界ユース(20歳以下)、96年のアトランタ五輪(23歳以下)と、各年代の世界大会に出場。97年5月に日本代表入りし、W杯フランス大会アジア予選でチームの司令塔として活躍。98年のW杯本選で、ヨーロッパのサッカー関係者に注目され、98年7月、イタリア「セリエA」のペルージャに電撃移籍。初戦のユベントス戦で2ゴールをあげ、鮮烈なデビューを飾った。ペルージャで48試合に出場、12得点の実績を買われて、2000年1月、シーズン途中に名門ASローマに移籍。来季は、先発出場が確実な強豪チームへの移籍が噂されており、セリエAのパルマ、イングランド「プレミア・リーグ」のアーセナルなどが獲得を目指して交渉中と報じられている。
97年、98年、アジアサッカー連盟年間最優秀選手。97年、日本プロスポーツ大賞受賞。