スベン・ハンナバルト。Sven Hannawald。ドイツのスキー・ジャンパー。
1月6日、オーストリアのビショフスホーフェンで開催されたノルディックスキー・ジャンプの「ジャンプ週間」の最終戦第4戦(ラージヒル)で、3連勝中だったドイツのスベン・ハンナバルトが優勝。50回の歴史を誇る「ジャンプ週間」(第1戦:ドイツ・オーベルストドルフ、第2戦:ドイツ・ガルミッシュ・パルテンキルヘン、第3戦:オーストリア・インスブルック)で4戦全勝、史上初の完全優勝を達成。
ハンナバルトは、1回目でジャンプ台記録となる139mの最長不倒を飛んでトップに立ち、2回目も131.5mを飛んで、282.9ポイントで完勝。冬季五輪が行われる年のジャンプ週間の総合優勝者は、1984年のサラエボ五輪以来、5大会連続で金メダルを獲得しており、ハンナバルトは金メダル候補の最右翼に躍り出た格好になる。日本勢は、10年ぶりに、ジャンプ週間中、3位以内に入賞できず、ソルトレークシティー五輪に向けてやや暗雲が。
1974年、ドイツのヒンターツァルテン出身。92年にW杯にデビュー。98年、ジャンプ週間第4戦、ビショフスホーフェン大会で、船木和喜の4連勝を阻むW杯初勝利を挙げる。長野五輪ではノーマルヒル14位、ラージヒル48位、団体で銀メダル。99年世界選手権ラージヒル2位。過度な減量で拒食症になり、2000―2001年シーズンは、W杯0勝と低迷したが、01―02年シーズンは、1月20日現在すでに6勝と復活。184cm、62kg。