ナンシー・セキ。本名、関直美。
6月12日、消しゴム版画家として知られたナンシー関さんが、虚血性心不全のため、東京都目黒区内の病院で死去。39歳。
青森市出身。法政大学在学中に、消しゴムをカッターナイフで彫刻する独特の似顔絵でデビュー。数多くの雑誌の表紙や挿し絵を飾った。また、テレビ界や芸能界を題材にしたコラムも連載し、その安定かつ冴えた批評眼は単なる「辛口コラムニスト」の域を超え、高い評価を受けていた。あまりに早い死を悼む声は多い。著書に『ナンシー関の顔面手帳』『テレビ消灯時間』『小耳にはさもう』『何様のつもり』など多数。