タケモト・コシジダユウ。人形浄瑠璃文楽太夫。
6月24日、人形浄瑠璃文楽の太夫で人間国宝、文化功労者の4代竹本越路大夫(本名・小出清)さんが、肝不全のため死去した。89歳。
1913年、大阪市出身。11歳で名人・2代豊竹古靱太夫(山城少掾)に入門、豊竹小松太夫を名乗る。66年に越路大夫を襲名。的確で巧緻な人物描写、人情味あふれる語り口で、当代一の座を確保した。71年に人間国宝、74年、紫綬褒章受章。84年に日本芸術院会員になり、90年には文化功労者に選ばれた。89年、東京国立小劇場公演を最後に引退したが、その後も後進の指導に当たっていた。