ホリ・ミチオ。三菱ふそうトラック・バス株式会社新会長。
4月20日、大型車リコール問題の責任を取って辞任した三菱ふそうの宇佐美隆・前会長の後任に、堀道夫副社長が昇格。
1943年生まれ。慶應義塾大学卒業後、66年三菱重工業入社。70年三菱自動車工業発足と同時に同社に移り、主に企画・管理部門を担当。執行役員を経て、2003年1月、三菱自動車工業から分社した三菱ふそうトラック・バス株式会社副社長兼最高財務責任者(CFO)に就任。今回の会長就任で同社の人材育成、企業文化の変革、一連の改善施策の監視にあたるとされる。就任にあたっては「全社一丸となり真の改革を実現し、失った信頼を一日も早く取り戻したい」と強調したが、信頼回復への道は容易ではないと見る向きが多い。また4月22日、親会社であるドイツのダイムラー・クライスラーの臨時監査役会で、三菱自動車経営再建のための大規模増資計画案が白紙撤回されたことを受け、三菱自動車のロルフ・エクロート社長が26日付で退任、また堀会長自身も就任直後に任意の事情聴取を受けるなど、同グループには激震が続いている。