マイケル・ムーア。Michael Moore。映画監督。
5月22日、第57回カンヌ国際映画祭でマイケル・ムーア監督の「華氏911」が最高賞のパルムドールを受賞。
1954年、アメリカ・ミシガン州生まれ。10代から政治活動を始め、地域紙の編集長を務めたりした。89年地元の大手自動車会社の横暴を風刺したドキュメンタリー映画「ロジャー&ミー」で監督デビュー。アメリカの銃問題を扱った「ボウリング・フォー・コロンバイン」では第75回アカデミー賞の最優秀長編ドキュメンタリー賞を獲得。受賞挨拶の席上で「ブッシュよ、恥を知れ」とスピーチしてブーイングと快哉を浴びた。受賞作「華氏911」は、9.11同時テロ以降のイラク戦争でのブッシュ政権の対応を痛烈に批判した作品。同映画の製作費の大半を出資したミラマックス社の親会社ウォルト・ディズニーが配給を拒否するという騒動があったが、かつてムーア監督が手がけたTVシリーズ「TVネーション」「マイケル・ムーアの恐るべき真実」の制作者らが経営するライオンズ・ゲートとIFCフィルムズが配給を引き受けることになった。