ムラセ・キヨシ。社会保険庁新長官。
7月6日、政府は社会保険庁改革の焦点となっていた新長官に、損害保険ジャパンの村瀬清司副社長の起用を発表。
1946年、岐阜県生まれ。70年東北大学経済学部を卒業後、安田火災海上保険(現・損害保険ジャパン)入社。2004年6月、副社長に昇格したばかりだった。課題が山積みの社会保険庁改革は、04年6月15日に坂口厚生労働大臣から、民間出身の長官を選び改革を進めていくなどという改革私案が示され、確定拠出年金や個人年金などの分野を強化する損保業界を中心に人選が進んでいたが、難航。最終的に日本損害保険協会の会長会社、損保ジャパンの村瀬に決まった。新長官には、助言役の最高顧問のほか、労使代表や学識経験者を含む「運営評議会」を設置するなど民間人数十人規模でサポートする体制が組まれる予定。