マスイ・ミツコ。獣医学博士。よこはま動物園ズーラシア園長。
9月17日、日本野生動物医学会は増井光子ら5人の獣医師を野生動物の専門医と認定した。野生動物専門医制度の導入は日本初。
1937年大阪市生まれ。59年、麻布獣医科大学(現・麻布大学獣医学部)卒業。上野動物園、多摩動物公園勤務を経て、79年から獣医師として再び上野動物園動物病院に勤務した。86年には、日本で初めて人工授精によるパンダの繁殖に成功。その後、多摩動物公園や上野動物園などの園長を歴任した。麻布大学教授を経て、99年からよこはま動物園ズーラシアの園長を務める。また、兵庫県立コウノトリの郷公園長(非常勤)も兼務し、コウノトリの野生復帰に尽力している。本業以外に長距離を走る乗馬の競技者としても有名で、アメリカのテビス・カップで完走した3人目の日本人でもある。著書に「わたしの動物記」「動物が好きだから」など多数。野生動物専門医には、ほかに旭川市旭山動物園の福井大祐、国立環境研究所の大沼学、広島市安佐動物公園の野田亜矢子、新江ノ島水族館の寺沢文男の4氏が認定された。