リリー・フランキー。本名、中川雅也。イラストレーター、作家。
4月5日、全国の書店員が「最も売りたい本」を選ぶ第3回本屋大賞を、リリー・フランキーの「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」が受賞した。
1963年、福岡県生まれ。武蔵野美術大学卒業。大学卒業後の5年間、無職生活を送る。その後、イラストレーターとして創作活動を始め、コラムニスト、絵本作家、写真家、デザイナー、作詞・作曲家、構成・演出家など、ジャンルにとらわれない多彩な活動で知られる。絵本「おでんくん」シリーズはアニメ化もされた。2003年、「ボロボロになった人へ」で小説家デビュー。テレビ出演時などで見せるとぼけた味わいやコミカルなイラストで人気だったが、自身初めての長編小説となる今回の受賞作では、病没した実母への真摯な思いをつづり、130万部を超えるベストセラーとなった。