しみず・ひろやす。スピードスケート選手。長野冬季五輪、ソルトレークシティー冬季五輪、連続メダリスト。
2月12日、ソルトレークシティー冬季五輪のスピードスケート男子500mの2回目が行われ、清水宏保は、前日首位のケーシー・フィッツランドルフ(アメリカ)に、合計タイムで100分の3秒差の2位に。スピードスケートで2大会連続のメダル獲得は、日本選手として初めて。また、日本選手は、男子500mで6大会連続のメダル獲得に。前日に行われた1回目で、フィッツランドルフと清水との差は、0.19秒。34秒32の世界記録を持つ清水も、今シーズンは腰痛に苦しみ、五輪本番も痛み止めの注射を打っての出場となり、追い上げがかなわなかった。優勝を争うと見られていたジェレミー・ウォーザースプーン(カナダ)は、1回目のスタート直後に転倒するアクシデントで着外に。日本勢では、武田豊樹が8位に入賞。
1974年、北海道出身。スケート界の名門、帯広の白樺学園高校から日本大学、三協精機を経て、現在はNECに所属。3歳から父親の均さんにスケートを教わる。低い姿勢を保ったままの「弾丸スタート」で世界的に知られる。94年のリレハンメル冬季五輪の500mで5位、1500mで19位。95年、世界選手権種目別(500m)で総合優勝。96年3月、500mで35秒39の世界新。長野冬季五輪直前の97年11月、スラップスケートに履き替え、98年の五輪本番では、500mで日本スケート史上初の金、1000mで銅の2つのメダルを獲得。2001年3月、自己の持つ世界記録を34秒32まで更新した。
[男子500m成績]/合計タイム(1回目+2回目)
1位/フィッツランドルフ(アメリカ)/1分9秒23(34秒42+34秒81)
2位/清水宏保(日本)/1分9秒26(34秒61+34秒65)
3位/カーペンター(アメリカ)/1分9秒47(34秒68+34秒79)
8位/武田豊樹(日本)/1分9秒81(35秒00+34秒81)