マヌエル・アルバレス・ブラボ。Manuel Alvarez Bravo。写真家。
10月19日、中南米を代表する写真家マヌエル・アルバレス・ブラボさんが、老衰のため死去。100歳。
1902年、メキシコ市生まれ。祖父、父親が画家という家庭に生まれ、家計を助けるため財務局の公務員として働きながら、文学・絵画・音楽を学び、20年代に写真家として活動を開始。メキシコの画家ディエゴ・リビエラらの文化活動にも参加した。当初はスティーグリッツやスタイケンに影響された絵画的写真や、アンドレ・ブルトンなどに出会い、シュールレアリズムを意識した作品などを発表した(この頃ロシアの亡命者トロツキーの肖像を撮影)が、主題は次第にメキシコの民衆、先住民族の日常へと移った。70年代にはメキシコのモダニズムを代表する写真家として欧米でも高い評価を受け、世界中の美術館で作品がコレクションされている。