ワタナベ・アキラ。プロ棋士。
12月28日、将棋の第17期竜王戦7番勝負第7局で挑戦者の渡辺明六段が森内俊之竜王(名人・王将)を破り、対戦成績4勝3敗で新竜王となった。
1984年、東京都生まれ。所司和晴六段門下。アマ有段者の父親の手ほどきで将棋を始め、94年、小学生名人戦に出場し、最年少で優勝。同年、6級で奨励会入り。97年に初段、2000年には中学3年で四段に昇段。史上4人目の中学生プロ棋士誕生は話題となった。03年の第51期王座戦5番勝負で、羽生善治王座に初挑戦した際には、一時は追い詰められた羽生王座が、駒を持てなくなるほど震えたことから“羽生を震えさせた男”として、また04年4月には入籍が報道されるなど公私共に将棋ファンの注目を集めていた。20歳8カ月での竜王位獲得は第2期の羽生善治・現王位の19歳に次ぐ若さ。全棋戦を通じても史上3番目の若さとなる。