ハシモト・ゲンイチ。日本放送協会会長。
1月25日、NHKの経営委員会は辞任した海老沢勝二会長の後任に橋本元一専務理事・技師長を任命。副会長には元NHK解説主幹の永井多恵子が任命された。
1943年、静岡県生まれ。東京工業大学卒業後68年に日本放送協会(NHK)に入局し、中継局の施設設計を担当。2001年技術局長、02年理事、04年専務理事・技師長と技術畑を歩み、今回の任命でNHK始まって以来の技術畑出身の会長となった。任期は3年。
副会長に任命された永井多恵子は60年にアナウンサーとして入局、72年の札幌冬季五輪では女性初の実況放送を行い、その後も女性アナウンサー初のNHK解説委員、女性初の地方放送局長などを歴任。95年退職後、97年から「世田谷パブリックシアター」などを運営する世田谷文化生活情報センター館長を務めていた。
新体制は、受信料の不払いが響き新年度予算では受信料の72億円の減収が計上され、NHK史上初の前年度比マイナスとなる厳しい状況でのスタートとなった。