ミズシマ・シンジ。漫画家。
4月28日、春の褒章受章者が発表され、野球漫画で知られる水島新司が紫綬褒章を受章。
1939年、新潟県生まれ。小学生の時から漫画を描き始め、中学卒業後は魚河岸問屋で働いていたが、58年、「深夜の客」が漫画雑誌「影」の新人杯に入選。大阪に出て、日の丸文庫で貸本漫画を描くようになる。64年、上京し少年誌へ進出。70年の「男どアホウ甲子園」が出世作となり、72年の「ドカベン」「野球狂の詩」で野球漫画の第一人者となった。73年に青年誌に連載の始まった「あぶさん」は今も連載が続いており(「ビッグコミックオリジナル」)、その他の作品でも個性あふれるキャラクターたちに満ちている。今回の春の褒賞で、芸術や学問、スポーツの分野で功績のあった人に贈られる紫綬褒章は、歌舞伎役者の松本幸四郎も含め29人。日本近世文学・比較文化研究の田中優子・法政大学教授など女性受章者も5人にのぼった。