ノナカ・ヒロム。衆院議員(自民党・京都4区)。12月1日、自民党の野中広務幹事長(橋本派)が辞任。後任に野中氏が推薦した古賀誠国対委員長(加藤派・反加藤グループ)が就任。11月21日の内閣不信任案否決直後、野中氏は健康上の理由から首相に辞意を表明していたとされるが、「加藤政局」を乗り切って剛腕健在を示した野中氏の突然の辞任は、橋本派が森政権から距離を置きつつある兆候か。なお、野中氏は橋本派の副会長兼事務総長に就任して、派内の閥務を掌握。腹心の古賀新幹事長を通じて、党内への影響力を保持すると見る向きが多い。
25年京都府生まれ。園部町議、園部町長、京都府議、京都府副知事を経て、83年に衆院議員になった生粋の党人政治家。当選7期。村山富市内閣で自治相、小渕恵三内閣で官房長官、00年4月から党幹事長。「愛のない社会は暗黒であり、汗のない社会は堕落である」が座右の銘。