ドウモト・アキコ。千葉県知事。
3月25日に行われた千葉県知事選挙で、無党派の堂本暁子前参議院議員が初当選した。自民・保守など3党から推薦を受けた保守系無所属候補や、民主・社民両党推薦の無所属候補らを破っての勝利。女性知事は大阪府、熊本県についで3人目。堂本さんは、市民団体「21世紀の千葉を創る県民の会」の呼びかけに応じて立候補。政党の支持を受けない「無党派」であることを前面に打ち出して、勝手連やボランティアが支援する市民参加型の選挙を展開。昨年の長野県、栃木県両知事選挙に続き、無党派旋風は「保守王国千葉」でも吹き荒れ、千葉県では55年の保守合同以来初の「非自民」知事の誕生となった。
32年、カリフォルニア州オークランド生まれ。39年に帰国。東京女子大学卒業後、TBSに入社、報道記者、ディレクターに。81年、ベビーホテル問題のキャンペーン報道で新聞協会賞を受賞。89年の参議院選挙比例区に社会党から立候補して当選。95年、新党さきがけに移り、再選される。98年離党、「無所属の会」に。97年、国際自然保護連合(IUCN)副会長。
なお、4月15日に行われた秋田県知事選でも、無所属「県民党」を名乗った現職、寺田典城(てらたすけしろ)知事が、自民・公明・保守推薦候補を大差で破り、再選。自民離れ、無党派の勢いは、とどまるところを知らない。