ヤナギサワ・アツシ。サッカー日本代表選手。Jリーグ「鹿島アントラーズ」FW。
11月7日、埼玉スタジアムで行われた「日本-イタリア」戦で、前半10分、日本代表FWの柳沢敦が、MF稲本潤一(アーセナル)が上げたゴール前へのクロスを、ダイレクト・ボレーで先制ゴール。後半6分にコーナーキックから、イタリアのMFドニに同点ゴールを許したが、最小失点で抑えて、強豪イタリアと「1-1」で引き分けた。
柳沢は、コンフェデ杯にはケガで出場できなかったが、その後の国際A級マッチでは、5試合に先発して4得点。得点力不足の心配を払拭(ふっしょく)し、トルシエ・ジャパンのエース・ストライカーに復活。
代表選考の最終テストと位置づけたイタリア戦で、トルシエ監督は、中田英寿(パルマ)に代わって森島寛晃(セレッソ大阪)をトップ下で起用。また、GKも、曽ケ端(そがはた)準(鹿島)がA代表戦初出場で、完璧な守りを見せた。左サイドで起用された小野伸二(フェイエノールト)も、伸び伸びとプレーしてチャンスを作り出したが、中村俊輔(横浜F・マリノス)は出番がなく、明暗を分けた形に。
1977年5月27日、富山県小杉町生まれ。富山一高時代から、高校生ナンバーワン・ストライカーとして注目され、96年、鹿島アントラーズに入団。97年、ユース代表入り。同年、Jリーグ新人王。98年2月のオーストラリア戦で、代表Aマッチデビュー。2000年6月のモロッコでのハッサン2世国王杯のジャマイカ戦で代表初ゴール。00年11月には、Jリーグ最速で50ゴール達成。イタリア・セリエAの「ペルージャ」から移籍のオファーが来ており、年明けにはセリエAに円満移籍の可能性大。177cm、73kg。